平成30年6月22日(金)、総会後の午後2時30分から社会福祉施設連絡会研修会が開催されました。講師にHUGのわ主宰・倉野康彦先生をお迎えし、「HUG社会福祉施設バージョン」を実施しました。
HUGは、H(hinanzyo 避難所)、U(unei運営)、G(game ゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味です。避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名づけられました。このゲームを通じて災害時要援護者への配慮をしながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察や取材対応といった出来事に対して、思いのままに意見を出し合ったり話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができるツールとして全国に普及しています。
今回実施した社会福祉施設バージョンは、場面を避難所から社会福祉施設に置き換え、震災直後からの事業継続と福祉避難所開設等を視野に、施設職員の具体的行動を模擬体験するために実施しました。
参加者は、58名で会員の他に市役所関係課、社協職員も一緒に参加させていただきました。
アイスブレーキングシートを使って自己紹介をした後、読み上げ役がカードに書かれている事例を読み上げていくと、臨場感のある活気に満ちた研修会となりました。
倉野先生からは研修会のまとめとして、HUGを体験することにより、自然と身に付く「災害時三種の神器」として「地図」「掲示板」「一覧表」の重要性、「掲示板のちから」を述べられました。
また①災害時は同時多発、同時対応であること、②思いもよらないことが起こること、③皆で協力しないと対応できないこと、最後に図上訓練、シュミレーションの重要性を学ぶことができました。
参加者のアンケートからは「研修に参加してとても良かった」「施設の防災対策について今後さらに研修の機会をもちたい」との意見が多数ありました。